恋する事件簿【完】
ーーバン…ッ

すると、銃声が響いた。

鳴り出す警報。

格子状のシャッターが閉められてる。

…え…?

何が起きてるん…?

シャッターの向こう側で、お兄ちゃんと那維斗さんが叫んでるけど、防音タイプで、二重ガラスな為、聴こえない。

窓口の方を見れば、覆面の3人が、銃を構えて立って居た。



「金を入れろ!金を入れるんだッ!!」



「…ご…う…盗…」



初めて遭遇した状況に、頭がパンク。

けど、お兄ちゃんや那維斗さんなら、どうしただろう。

私は深呼吸をし、「止めて!!」と叫んだ。
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