恋する事件簿【完】
「難波君ッ!!」



「うお――っ!!;;」



母親が紙袋を難波に投げた。



「ちゃんと着替えてよー?」



私たちは首を傾げつつ、車へと走った。



「中身、何?」



「服」



「は…?」



運転席に乗り込み、中を確認すれば、青い袋には、黒のポロシャツと白のパンツ。

赤い袋には、白のポロシャツワンピ。



「誰が着るの?」



「俺らやろ」



そう言って、難波はジャケットとワイシャツを脱ぎ、ポロシャツを着た。



「時間が掛かる事を…!;;」



私は後部座席に移り、隠れて着替えた。
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