恋する事件簿【完】
狭いし、小さいし。

…何なのっ!!



「これ、パツンパツン;;」



「私も;;」



明らかに両親の変装用だとわかり、私は座席の後ろに手を伸ばし、実家に行った時のまま乗せてあるボストンバックを取った。

短パンとトレンカを出し、勝手に発車した車の中で体を動かして穿く。



「兄貴のシャツ」



難波に七分丈のシャツを渡すと、信号待ち中に着替える。

…どうして恥ずかしがらずに出来る;;



「ジャージにする?;;」



「顔、赤くすんなら言うなや」



「女の前で堂々と着替えるあんたが悪い!!;;」


…あぁー。

心臓が壊れるっ!!;;
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