恋する事件簿【完】
現場付近に着き、コインパーキングに車を停めて、歩く事に。

狭い道で、路駐は難しい。

雀荘の斜め前にある喫茶店のテラスに座ると、何故か難波が隣に座った。



「へ?何でっ!?」



「カップルを装う為」



「そ…」



これは仕事。

わかってる。

それなのに、自分だけときめいてて、虚しい。



「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」



「ホット。お前は?」



「アイス」



「畏まりました。ホットコーヒーと、アイスコーヒーが一つずつですね。ありがとうございます」



注文を取り、去って行く店員さんの背中を見届けてから、携帯を開いた。
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