恋する事件簿【完】
「そこまで聞くつもりはなかったけど、今のはナイス」



「は?」



「営業時間は17時から0時で、延長ありだって。
きっと、由良さんが見たのは、難波みたいに、朝までコースをしてた客」



難波はコーヒーを飲み干してため息。

私もストローを刺さずして一気に飲んだ。



「ご馳走さん。釣りはいらん」



難波がテーブルに千円を置くのを見ながら立ち上がり、鞄を肩に掛けた。

2人で車へと戻り、「今日は中止」と連絡を入れた。

この状態で、摘発は続けられない。

事件は他にもあるのに、このまま待機は出来ないのだ。




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