恋する事件簿【完】
「最低…っ…」
急騰室を出て、壁に手を当てながら、隠れ場所を探す。
涙を止めたい。
こんな姿で、課には戻れない。
「お前……」
「芽依実…」
なのに、そんな時に限って、難波と父親に遭遇。
私が顔を隠そうとも、父親に腕を掴まれた。
「何があった」
「…っ…」
「何があ……」
父親を見上げた瞬間、私の顔を見て黙った。
さっき唇を強く擦ったから、赤くなってるんだろう。
駆け出す父親。
腕が解放された私は、膝から崩れそうになった。
「先輩も、やりよるな」
しかし、難波が私の腰に腕を回して、それを阻止してくれた。
急騰室を出て、壁に手を当てながら、隠れ場所を探す。
涙を止めたい。
こんな姿で、課には戻れない。
「お前……」
「芽依実…」
なのに、そんな時に限って、難波と父親に遭遇。
私が顔を隠そうとも、父親に腕を掴まれた。
「何があった」
「…っ…」
「何があ……」
父親を見上げた瞬間、私の顔を見て黙った。
さっき唇を強く擦ったから、赤くなってるんだろう。
駆け出す父親。
腕が解放された私は、膝から崩れそうになった。
「先輩も、やりよるな」
しかし、難波が私の腰に腕を回して、それを阻止してくれた。