恋する事件簿【完】
第1部 ⑨〜恋人〜
難波と恋人になって2日目。
昨日は父親に早退させられた。
兄貴は夜勤で帰って来なくて、リビングでDVDを見てたら寝不足。
「おはよう…」
起きるのが遅かった為、到着した頃には、みんな揃って…ない。
速水が居ない。
まぁ、顔は合わせづらいけど。
「よし。芽依実も来たな?
昨日、速水が退職届を出して来た。理由はわからんが、顔がボコボコで。
引き止めたけど、無理だった」
私と難波は、苦笑しながら目を合わせた。
父親は天井を見上げて知らん顔。
「守優のペアは苺愛な。北斗は俺とー」
「良い歳して、語尾は伸ばさない方が良いかと…;;」
引っ付いて来た叔父さんには、ドン引きした顔してるけど。