恋する事件簿【完】
…地下――ッ!!

私は脇の非常階段から、地下に降りた。



「誰か…誰かー…!!」



助けを呼ぶ声がする。

1階よりも、煙りが多い。

ハンカチで口元を押さえ、身を屈めて歩く。



「大丈夫ですか?」



キッズルームに入ると、保育士さんと、子供が3人。



「子供が…子供がぐったりとしてて…」



3才位の男の子。

私は気道を確保する為に、口を開き、息を吹き込んだ。



「この子は私が。貴方は赤ちゃん2人を」



「はい…っ」



保育士さんは、1才過ぎの子を2人、抱えて歩き出す。
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