Love Love Love
家に帰って少し待つと、ドアの開く音がして、俺は急いで玄関へ向かうと、愛おしいひながいつものように切羽つまった表情で入ってきて、
俺の顔を見ると、ふにゃりと顔を緩めて、嬉しそうに「ただいまっ」と言った。
可愛いすぎるだろ…
可愛いつむじに顎をのせて、抱きしめる。
途端に、俺の顔が歪んでいくのがわかった。
「シトラスの匂い…」
ぽそりと呟く俺。
男物の香水の匂いが俺の鼻にツンときて、さらに顔をしかめた。
誰だ…?ひなに近付いた奴。