何度も…何度でも君に恋をする
「お前ほんまに…ぶっ飛ばされたいんか…?」

「ちゃうやん!!オレなりの愛情の証やねん!」




ジリジリと奏くんに近づいてく新ちゃん。

それを1歩…、また1歩後退する奏くん。




本当……男の子ってこういう遊びが好きだよね。

今まで女の子ばっかり周りにいたからさ。例えばこんなふうに…、殴り掛かるようなふざけ方した事ないもん。



「華凛。奏くんとプレゼント買いに行ったんよな?」

「うん」

「あれ…、中身何が入ってんの?」



小春ちゃんが隣に来て聞いてきた。

でもね小春ちゃん。私にもさっぱりなんだよ。

何であんなに怒ってるのか…。



「わからへんねん。私と買い物した時は最初の袋しか買わなかったんやもん……」


花火をしてた所でとうとう奏くんは捕まったみたいで、「うおーー!」って叫び声が聞こえる。

小春ちゃんと目を合わせたら考えてる事は同じみたいで、新ちゃんがベンチに置いていったプレゼントを覗き込んだ……。














「ブッ……」

「ククッ……クククッ………」







くしゃくしゃになった包み紙。

中身を見て……、思わず爆笑してしまった。



さすが奏くんだと思った。





奏くんらしいプレゼント…。






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