何度も…何度でも君に恋をする
「ほんまにごめん!私めっちゃ思いっきりいったよね?」

「あー……ハハッ…うん。でも大丈夫やで。…つか、オレよりもその手首…」


奏くんの手がスッと伸びてきて私の左手首に触れた。


「いっっ……たーー!!」



掴まれた場所に電気が走ったみたく激痛がする。


「何これ?めっちゃ痛いー!」


手首の痛む所をチェックしてるのか逆に回そうとしたりするんだけど、もうそれだけでも痛みが……


「痛い、痛い!奏くん痛いよ!!」

「……そらそうやん……。多分手首ひねったんやで。……あっ、佐野悪い!オレ一緒に保健室行くから言っといて…」


さっきは気づかなかったけど、隣を歩いてた友達…、佐野くんに声をかけて奏くんは歩こうとした。

「ちょっと待って!私も美桜に言ってもらうから…」



あっ……。

今…美桜って名前にほんの少しだけ眉が動いた。


なんか見たくなかったかも……なんて。私ってばめちゃくちゃ嫌な女……。




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