何度も…何度でも君に恋をする
「じゃあ本郷くんのクラスと…えーっと、蓮見さんやね。今から紙渡してくるから……そこのベッドで休んでなさい」


私達がクラスと名前を記入してからごっちゃん部屋を出ていった。

もう……、先生を丸め込むのが上手いんだから。


でもお陰で体育祭の練習休めたし……、奏くんと2人だし。

ちょっと………いや、すごく嬉しい。




「華凛ちゃん窓際で寝る?」

「えっ?えっ?何が?寝るって…えっ?」

「いや…だから、ベッド……窓際と真ん中どっちがええかなって……」


2つのベッドを指差しながらクスクス笑う奏くん。

下を向いて私に背を向けながら肩を震わせてる。

腰に当てた手が小刻みに揺れたかと思ったらクルッてこっちを向いて……










私の頭をポンポンって2回叩いた。


「寝るって…何を勘違いしてんねん!……やらしいなぁ華凛ちゃんはー…」

「違っ、違うねん!多分ボーッとしてるから変な妄想が入んねん私の頭!」

「ブッ…クククッ、相変わらず天然ちゃんやなぁ……あっ、でもオレが言う寝るって言葉はエロく聞こえるんか………そっか、そっかぁ…華凛ちゃんの中でオレはそんなエロイメージなんやー……」

「違うねん、奏くん!…もう、意地悪っ!!」



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