何度も…何度でも君に恋をする
「美桜…悪いんやけど新ちゃんのツナクレープお願いしてもええ?」

「ええよ。新平くんクレープなんて食べへんと思ったけど……甘くなきゃ食べるんやー」

「まぁな…。あとは華凛のドジりを見学しに来たんやけど……、焼くだけなら失敗せえへんやん」



美桜の前でクレープを待つ新ちゃんと、私の前でクレープを待つ奏くん。

緊張して手が………








「…ぬわぁああ!!クリーム出過ぎた!…ごめんな、奏くん」


力の入り過ぎで生クリームが予想以上に飛び出した。

周りの反応はため息と小さな笑い…。

新ちゃんなんか「お前どんだけ不器用やねん…」って呆れてるし。


「クククッ…、オレはかえってラッキーやで。……にしても華凛ちゃん…、料理は上手いのに何でお菓子作りは出来へんねん!」

「違うねんってば!トッピングやったら出来るはずやねんけど…。……かっ、奏くんがジーッと見すぎやから失敗したんやで…きっと!」

「ハハッ、オレのせいかよ!」



真っ赤になって弁解する私を笑いながら…、優しい瞳をするんだ。

奏くんはずるい…。


今の笑顔でまた好きになっちゃった。




こんな気持ち……、私にはどうする事も出来ないじゃん。



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