何度も…何度でも君に恋をする
「こら……、お前達はー…ったく、何泣いてんねん……喧嘩か?」

「……ウッ…ウッ……新ひゃん……」

「うわっ、ぶっさ……華凛お前ひどい顔してんで」





いつの間にか新ちゃんが側に立ってて泣いている私達を見てた。

口ではひどい事言うくせに…本当は誰よりも優しい。



「ほんま何やねん…ほら、泣くな!体の水分なくなっても知らんで!」


軽く頭を叩かれてタオルを押し付けられた。

さっきまで新ちゃんが使ってたタオル……













「新ちゃん…このタオル汗臭い……」

「…んなっ、お前人がせっかく…「…ブッ…アハハハハハッ!!……あー…可笑し……」


急に美桜が笑い出して私と新ちゃんの動きが止まった。

さっきまで肩を震わせて泣いてた彼女はもう消えて……、いつもの笑顔に戻ってる。




「新平くんと華凛見てたら笑ってしまう。……あたし…高校入ってから友達運が上がったねんなー…」



この言葉だけで、今までの美桜がどれだけ人に対して我慢してきたのか。


友達ってさ…、ただ一緒にいるだけが友達じゃないよ?

嬉しい事があれば喜び合うし、間違った事してれば叱ったりする。

そうやって…絆は強くなるんじゃないのかな…?





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