何度も…何度でも君に恋をする
美桜は優しい子だって…色んな人にわかればいいのに。

ポケットからチョコレートを出して…

「先生に内緒やで!」

って笑ったら美桜が花のように笑った…。



パークの中心部に位置する噴水まで歩いた。
そこが集合写真を撮る場所になってるみたい。


「よーし、とりあえず自由行動やから花とか折ったりせんようになー!
集合写真の時間になったら集まるんやでー!!」


担任の斉藤先生が大声で叫んでから解散になった。

美桜と小春ちゃんと小春ちゃんの友達の夏波(カナミ)で廻る事になっていた。



カナミはきょうだいの中で末っ子らしくとっても甘えっ子。
小春ちゃんが面倒みたがるのもわかる気がする。

いつも私もお世話になってるから気持ちわかっちゃうんだ。小春ちゃんって甘えたくなるんだよね。


「カナミ入口のチューリップから見たいねんけど…それでもええ?」

「うん!私もあそこから見たいと思ってた!」


カナミと一緒に前を歩こうとした。











その時……





「小春!どこから廻る?」




男の子の声がして振り返ったら大地くんがいた。


「俺らも一緒に廻ってもええー?」

「えー?!みんなに悪いやん」

「じゃ、みんなが良いって言えばええねんな」









俺ら…?


今大地くん俺らって言ったよね…?













大地くんの後ろに隠れて見えなかった…。

全然……全然…気付かなかった。




「華凛ちゃんお願い!一緒に廻ってもええー?」

「………」

「…おーい、華凛ちゃんー?」

「ほらー、華凛男の子苦手やねんからそんなに近くで話したらびっくりするやん!」

「…あっ、……うん、…私はええよ…みんなが良ければ……」








…息が……止まりそう………




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