何度も…何度でも君に恋をする
「あたしなら平気やから…」

「でもそんな青い顔してんのに……」

「そうやん!俺も気になって先行かれへん!」


小春ちゃんの言葉に大地くんが頷いて、諒一くんも心配だ…とでも言うように騒いでる。



でも…みんなで残るわけにいかないし…。


「…小春ちゃん、私美桜を少し休ませてから合流するわ。みんな先行ってええよ」

美桜の袖を掴む力が強くなった。ギュッて掴まれた服にシワが寄ってる。



「…すぐ追いつくから……」


長年親友やってきてるからか…小春ちゃんは私の表情を読み取ってくれたみたい。

心配した瞳を残しながら歩いて行った。




「まず座ろっか…あそこのベンチまで行ける?」


体を支えながら歩いて何とか日陰に辿り着いた。

顔色は…うん、さっきよりも良くなってる。


「斉藤先生に言うた方がええかなぁ…」


先生を捜そうとして席を立った。


キョロキョロしてたら美桜の手が伸びてきて引き止められる。




「…華凛……ほんまに平気やから、みんなの所行って…。ちょっと……動揺しただけやねん…」

「動揺……?」

「あっ…あの、眩暈がしただけ…」

「美桜……本当はどうし……」

「先生や!あそこに斉藤先生おるから呼んできて…」

「………」

「お願い…」




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