何度も…何度でも君に恋をする
ぷいって横を向いて歩き出した私を追いかけて…

「ごめんなぁ…気ぃ悪くした?」



そう言いながら必死で謝ってくる彼。

本当に……、初対面の印象と違うな…。
あれは絶対に奏くんだけど。

奏くんだけど…、私の胸の中に閉まっておこう。




きっと彼も覚えてないんだろうし、あれがもし本当に泣いていたんだとしたら…。

忘れてほしいに決まってる。




「…どーせ私は変やからねー!」


あっかんべーをして歩いて行った。

「なっ、めっちゃ面白いと思わん?」


なんて言いながら、諒一くんと笑ってる。













私と奏くんはここで繋がったんだね。

ここから…始まったんだ。




この時はまだ…


泣いていた君が笑っている事にホッとしてた。





ただ……それだけだった……





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