何度も…何度でも君に恋をする
「華凛ー!」



後ろの扉がガラッて開いて美桜が顔を出した。


「ちょっとゴミ捨て…」




途中まで言いかけて言葉を詰まらせた。


「あっ、ゴミ捨て行く?一緒に行こうか…?」

「あっ……うん………だっ、大丈夫……」


大きなゴミ箱が重かったのか少しだけよろける美桜。

ガタンって後ろに下がったと思ったら

「じゃ、じゃあ…あたし行ってくるから……」


そそくさと通り過ぎて行ってしまった。





「……?どうしたん……?」

「…………さぁ…ね……」





様子が変な美桜の態度に、帰ってきたら聞いてみよー…なんて呑気に考えてた私……。

今思えばその不自然過ぎる態度に気付かなかったなんて。




私ってば本当に天然を通り越して…最低だよ。






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