何度も…何度でも君に恋をする

雨の放課後

蒸し暑い教室の中。
雨を降らせたいのに降る事が出来ない空が、モヤモヤした熱気を運んでくる。

遠くの空は真っ黒で今にも雷の音がしてきそうだ。



「あっついなぁー……。こんな暑いとやる気も出ないやん…」


ほうきの先に顎を乗せて美桜が空を見上げた。

今教室にいるのは、私と美桜とﾏｲｶとﾐｻ…。



そう…。「美桜には気をつけて」って言いにきた２人だ。
あの後２人は考え方を変えてくれたのか、美桜と一緒の時でも話し掛けてくれるようになった。

私が思った通りﾏｲｶとﾐｻは美桜とも仲良くなれた。

それからは４人でいる事が増えていって、今に至る。


今日は物理の時間にお喋りをし過ぎて居残り掃除をやらされてる所。

でもそもそもの原因は……



「美桜ー、終わらないんやから手動かして！」

しっかり者のﾏｲｶが注意をした。

「えー…だってﾐｻの笑い声が大きくて怒られたんやーん。ﾐｻの事注意してよー」



原因を作ったのはﾐｻ。

明るくて元気で、人よりちょっと声が大きいのが特徴な彼女。
ﾐｻを見たら校則違反な茶色の髪が揺れていた。



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