何度も…何度でも君に恋をする
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「失礼しましたぁー…」
奏くんの予想通り…私は斉藤先生にこってり15分もお説教をいただいた。
本来1番怒られるはずのミサがいない為、彼女の分まで怒られるなんて…。
「くぅうー、ミサには明日私が説教だ!」
時計を見るとかなりの時間美桜を待たせてる。外もいつの間にか大粒の雨が降ってきて窓ガラスに当たる音が響いていた。
さっきと同じ位の速さで早歩きをして教室までの道を急いだ…。
「……だったら…………なよ……」
「……た…し………ほんと……あの……」
誰かが話してる声がした。
バチバチ当たる雨粒のせいで会話までは聞こえてこない。
この声……
そっと教室の中を覗いたら……、美桜と………奏くんがいた。
一定の距離を保ちながら…、でも何故か入り込めないただならぬ空気を感じる。
手を添えてた扉がガタッて鳴って…2人が同時に私を見た。
「あっ…ごめん……。なんか私…お邪魔やった…?」