何度も…何度でも君に恋をする
私の心臓はどうかしちゃったのかな。

少しの事でドキドキしちゃうなんて…。こんなに一緒にいるのに奏くんにだけ免疫力がついてないみたいだよ。


「みっ…美桜は?美桜も来るんやったら行こうかな!」

「えー、あたし?かなり責任重大やん!!」

「おい華凛…俺が来るか確認しないんか!」

「……新ちゃん暇人やん……絶対来るのわかってんねんもーん」

「「………ブッ、クククッ…」」


奏くんと美桜が同時に笑い出した。
ハッと肩を揺らして…、美桜が横を向いたのがわかる。


ねぇ……美桜達の間には何があったの…?

私は入り込んでもいいのかな?





「よーし、じゃあ祭りで華凛にりんご飴奢ってもーらおっ!」

「は?そんなん約束してへんやん!私奢らないで!」

「あー、あー、あー、あー、あー!!!」


両手で耳をふさいであーあー言ってる新ちゃん。

子供みたいな所があるんだから…。新ちゃんファンはこんな部分も好きなのかなー。

この人見た目と違って全然クールなんかじゃないですよ。



「…何やねん……」

「…別に……」


横を向こうとしたらぐいって目の前に腕が伸びてきて…


新ちゃんの胸の中に見事にダイブした。


「ひゃ……ひゃーーー!!ちょっと新ちゃん離してー!」

「は?お前まだ俺に慣れてへんの?」

「それとこういう行為とは全然違うねん!!」


赤くなる私をよそに

「今日放課後付き合って欲しい所あんねん。よろしくな!」


こっ、こいつ……。



「付き合わへーん!!」




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