何度も…何度でも君に恋をする
私と美桜は話しながら教室に入った。
1歩足を踏み入れた瞬間…、クラスの…特に男子の視線がぶわっと集まってきた。
見つめる先は美桜。
そりゃこんな美人さんと同じクラスになるなんてビックリするのもわかる。
私だって女の子なのにドキドキしたもん。
「なぁ、あれって西区の…」
「絶対そうやん!うわっ、ラッキー…同じクラスやて…」
教室の隅々から内緒話とも取れる声が聞こえる。
みんな美桜と同じクラスになれた事に喜びを隠せてない様子。
当の本人はと言うと…
「ちょっと華凛!うちら席隣同士みたいやで……ん?でもそっかぁ…、高橋と蓮見やったらあいうえお順で近いやん」
なんて…。全然気にしてないみたい。
モテの経験がない私にとったらすごい事なのに。
「おーい、華凛…?またボーッとしてると上から物降ってくるで?」
「なっ、…あれは美桜が落としたんやん!もーうっ……って、え?隣同士?今隣同士って言うたん?」
「このマイペースちゃん……どうにかせなあかんな…」
ハーッて大きく肩を落として後ろの席に向かう美桜。
なんか美桜って…第2の小春ちゃん…?