何度も…何度でも君に恋をする
奏くんの後ろ姿を見つめた。

きっと私……1番触れちゃいけない傷に触れちゃったんだ。


誰だって秘密にしたい事あるのに。
恋愛に関しては、男の子の方がデリケートな部分なのに。






奏くん…、忘れられない…好きな人って言ってた。

…聞いていいのかな?


怖くて聞くのも緊張するんだけど…。

でも、同じ事言ってた人を……私は知ってる。



ずっと…忘れられない好きな人がいる。

確かにそう言ってたよね。




歩道橋を上がって何本も道が別れてる場所まで来た。

道路よりも高い位置にあるからか、風が吹き抜けて気持ちいい。



奏くん……。その子とは付き合ってたの?

両想いだったんだよね?

振られた理由がわからない…って。


今だって聞こうと思えば聞ける人なんじゃないの…?



だって……、その人は…。






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