何度も…何度でも君に恋をする
「…そんなの……今でもめっちゃ好きなんやん……」

やっぱり…って思った。

もう涙はこぼれ落ちる寸前……。


「…フフッ、好きー…なんかな……でも華凛ちゃんだって見たやん。…オレの事避けてるの」




歩道橋に背中を預けて空を見上げた。

空には…、何回か見た事のある2人の気まずそうな姿が浮かんで。


また胸がきゅうって痛む。


だって…誰とは言わなかったけど、美桜の好きな……忘れられない人は奏くんだと思う。

じゃなきゃ、あんなに奏くんに反応しない。


今でも好きじゃなきゃ……、あんな目で見ない。





「美桜は…奏くんの事嫌いじゃないと思う……絶対大切に思ってんねん」

「………じゃあ…教えて……」



隣の奏くんを見たら私と同じ空を見上げてる。

瞳が今にも泣きそうで…、ううん……、泣きそうなのに必死で笑おうとしてるみたい。



「……アイツがオレの事大切に思ってるなら…何でこんなに胸が痛いねん……。…何でアイツの事考えるだけで苦しくなるねん……」





胸が……痛い………?



胸が……苦し…いの……?







「……奏…くん……?胸が痛いの…?」

「……そらそうや………片想いしてれば誰だってそうなるやん…」


















私の………






バカ………












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