何度も…何度でも君に恋をする
「諒と奏も誘って行こうや…。……夏やし…行っとかんとな」
大地に連絡は任せて洗面所に向かった。
胸の中がモヤモヤして吐き気がする。
華凛の奴…。
夏休み前半は予定あるって言ってたくせに。
終わったのか?…それとも俺と約束したくなかった……とか?
いや…、アイツに限ってそんな計算みたいな事はしない。
考えてもわからないまま乱暴にタオルと水着を掴んだ。
結局…、奏は用事があって来れないらしく俺と大地と諒で向かった。
女の子大好きな諒だから絶対来るとは思ってたけど。
でも一応…今年初プールだし、夏だけの楽しみだし。
決して華凛を理由に行く訳じゃない……。
心の中で言い訳をしながらプールサイドに足を進めた。
太陽が真上に上がって1番暑い時間帯。
素足で歩くには火傷しそうに暑くて足の裏が痛い。
大地が先頭を歩いて泳いでる人、休憩してる人の顔をチェックしてる。
でも……
見つけた。
大地よりも先に小春と華凛を見つけてしまった。
別に普通の事なのに教えるのが恥ずかしい…。
つか何だよ……、俺の心臓。
すごいドキドキいってるし。