Loss of memory ーアルコバレーノの奇跡ー



「本当に、何も覚えてないのか??」



そい言われて、再度頭で考える。
自分の記憶を。

けど、思い出すのはここに来てからのことだけだった……。



「………すいません……」



「いや、謝ることはない。仕方ないことだしな。なら、ここがどこかはわかるか??」



私は首を横に降る。



「ここは、魔界の中でも一番大きな国、ジュスト王国」



「ジュスト………??」



あれ……なんだろ……

どこかで……

けど、私の頭をフル回転で働かせても、その答えがでることはなかった。



「俺は、ジュストの第一王子キルト・ジュストニア。





「キルト様........」




キルト様は、そうだ、と微笑むと席を立たれた。




「名前を。
君の記憶が戻るまでの名を与えなくてはいけないな。」




そうだ。私にはいま名前がないんだ。


彼は少し考えたあと何か思いついたようだ。



「君の名はーーーーーーーーー」





< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop