Loss of memory ーアルコバレーノの奇跡ー
「本当に、何も覚えてないのか??」
そい言われて、再度頭で考える。
自分の記憶を。
けど、思い出すのはここに来てからのことだけだった……。
「………すいません……」
「いや、謝ることはない。仕方ないことだしな。なら、ここがどこかはわかるか??」
私は首を横に降る。
「ここは、魔界の中でも一番大きな国、ジュスト王国」
「ジュスト………??」
あれ……なんだろ……
どこかで……
けど、私の頭をフル回転で働かせても、その答えがでることはなかった。
「俺は、ジュストの第一王子キルト・ジュストニア。
」
「キルト様........」
キルト様は、そうだ、と微笑むと席を立たれた。
「名前を。
君の記憶が戻るまでの名を与えなくてはいけないな。」
そうだ。私にはいま名前がないんだ。
彼は少し考えたあと何か思いついたようだ。
「君の名はーーーーーーーーー」