喫茶冬景色
 
 
でな、にこっと笑って彼女は言うんだ。
 
 
「いいよ。」
 
  
って。
 
 
女の笑顔って不思議だよな。
 
なんだか晴天の空を見ているみたいでさ。
 
いつまでも飽きなくて。
 
どこまでもどこまでも、広がってるんだ。
 
あの狭い部分に。
 
俺、あの時彼女から目をそらしたくないって思ってた。
 
ぼ~っと、彼女の真っ黒な瞳を見つめてた。
 
ただの呼吸が快感に変わる瞬間って言うの?
 
なんか、卑猥な表現だけど気にすんな。
  
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