喫茶冬景色
ごめんな
「どうしてよ。どうして?」
そう泣きながら、突っかかるな。
俺だってバカだなって思ってる。
お前は、綺麗だし、可愛いし、頭もいい。
センスだってある。
どうしてそんな奴が俺と付き合ったのかよく分からないほど。
理想の女って言うのは言い過ぎかもしれねぇけどさ、俺には救いの女神だったよ。
そんなお前を泣かせるんだから、きっと俺は地獄へ落ちるんだろうな。
うん。ごめん。
ごめんな。
雅美、
うつむいたままこっちを見ようとはしないんだな。
ごめん。って言っても聞こえないか。