喫茶冬景色
━━心配性?
うん。そうとも言う。
引っかかることが
あるからね━━
そうしたらなエレベータの後ろに大人2人分くらい通れる位の小さな階段があったから、それ登って3階に行ったんだ。
すると、声が聞こえてきた。
「あた~」
「わた~」
「あたた~」
って。
何の声だろうな?って思ってたんだけど彼女の家に近づくたびにその音がでかくなっているんだよ。
その音の行く先にしゃがみ込んでいる彼女がいてね。
「・・・お前。何してるの?」
俺の口から出たセリフはそれだった。
するとな、涙目でこっちを見たかと思うと音のするほうを指差したんだ。