喫茶冬景色
なんだか、彼女の肌が黒い理由が分かった気がしたんだ。
 
あぁ、夏はサーファーなのねって。
 
━━彼女の名前?
 
 あぁ、スズキって
 
        言うんだ。
 
    下の名前の漢字は知らない。
 
   スズキは
  
 普通に
 
   「鈴木」って書くんだ。━━
 
 
「なぁ、今日どうする?」
 
一応、呼びに来てはいたものの家族崩壊の現場を見ていた以上無理に誘うのはいけない気がしたんだけど、
 
「うん。行く。」
 
と、鈴木の回答は意外なものだ。
 
俺だったら今日は無理とか言いそうなのに。
 
「え?大丈夫なの?」
 
「大丈夫、いつものことだから。」
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