喫茶冬景色
━━向こうさんは
どう思ったんだろうな。
とにかく
めちゃめちゃ気まずい場所に
降り立ったのは
間違いないからな。━━
「ごめんね。」
みんなとの集合場所に行く途中彼女が言った。
「え?何のこと?」
「うん。あんな現場見せちゃって。」
「そのこと?俺はてっきりあのクソ寒い公園で1時間も俺を待たせていたことかと思ったよ。」
「え?」
そう言うとあわてて彼女は自分が腕につけていた可愛い系のキャラクター時計を見た。
「本当にごめん。」
「まぁ、いいよ。びっくりはしたけどね。あれはしかたないね。斉藤と、安達にはさ、俺が寝坊したことにしておくから口裏合わせて置けよ?」