喫茶冬景色
「俺等、邪魔?」
 
だってさ。
 
「帰ろうかぁ~?サイトゥ~さん。」
 
「そうだね。安達さん。邪魔しちゃ悪いしねぇ~。」
 
何のことだろう?
 
と考えてみたが記憶にはなく、
俺と鈴木を見る斉藤と安達の態度がちょっとからかい気味だった。
 
「好きなんだろ?」
 
そう言いながら、鈴木を指差す斉藤。
 
「はぁ?」
 
つまり?
鈴木のことが好きだと?
俺が?
 
こんなこと初めて言われた俺は強い口調になって否定した。
 
「んなことね~よ。」
 
「ど~だか?顔が真っ赤だよ?」
 
「んなことねぇ!」
 
強く否定した後、しまったって思った。
 
そっと後ろを振り返ると、彼にこっと笑う彼女がそこにいた。
 
俺は目で、ごめんって言ってたんだけど、伝わるわけねぇよな。
 
「だって、そいつ、お前の彼女だろ?」
 
「は?」
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