喫茶冬景色
ただ俺は
 
彼女が喜びそうな答えを模索していた。
 
どうして、喜ぶ姿が見たいのかわからない。
 
好きってわけじゃない。
 
ただ、喜んで欲しかった。
 
それだけだ。
 
うん。それだけ。
 
「・・・うん。」
 
自分の口から出た回答に俺は、自身でびっくりした。
 
素直に、うんって。
 
理由は?理由はどこにある?付き合う理由なんてないのに。
 
大体、
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