喫茶冬景色
そんな感じで一年経った。
すげぇだろ?
お互いのことを少ししゃべる程度でそれ以外のことほとんど知らないままだ。
でな、3月に入って卒業式も終わった後。
桜公園で彼女としゃべってた時、約束したんだ。
「鈴木、お前、進路どうなるの?」
「うん。福岡の大学に行くと思う。」
「そっか。じゃあ、また同じ学校になるんだな。」
「うん。」
「いろんなとこ、行こうな。」
「…うん。」
「もうすぐ高校生って席もなくなるし。」
「うん。」
彼女は、何かを考えているみたいで「うん」としか言っていなかった。
「三月の最後にさ、一緒にここで記念撮影しような。それで一緒に高校生にさよならだ!」
「・・・うん。」
返事ははっきりしていた。
「あのね、明弘・・・」
あの時、本当は彼女何かを言いたかったんだと思う。
いつもより、しんみりしていたから。
でも、俺は気がつかなかった。
「楽しみだよな~。来年から~。」
すげぇだろ?
お互いのことを少ししゃべる程度でそれ以外のことほとんど知らないままだ。
でな、3月に入って卒業式も終わった後。
桜公園で彼女としゃべってた時、約束したんだ。
「鈴木、お前、進路どうなるの?」
「うん。福岡の大学に行くと思う。」
「そっか。じゃあ、また同じ学校になるんだな。」
「うん。」
「いろんなとこ、行こうな。」
「…うん。」
「もうすぐ高校生って席もなくなるし。」
「うん。」
彼女は、何かを考えているみたいで「うん」としか言っていなかった。
「三月の最後にさ、一緒にここで記念撮影しような。それで一緒に高校生にさよならだ!」
「・・・うん。」
返事ははっきりしていた。
「あのね、明弘・・・」
あの時、本当は彼女何かを言いたかったんだと思う。
いつもより、しんみりしていたから。
でも、俺は気がつかなかった。
「楽しみだよな~。来年から~。」