喫茶冬景色
「見つかったんですか?」
 
「あぁ。でもね。」
 
でも彼女は私の想像していた姿とは全くの別ものだったんだ。
 
見たときにね。
 
後悔したよ。
 
ここは慣れ親しんだ国じゃないんだ。
 
何でこんなバカな提案をしたんだろ。
 
って。
 
顔は腫れあがり、
 
ひどく怯えていてね。
 
病院へと連れて行ったんだ。
 
「・・・。」
 
そう。
 
明弘君の考えている通りさ。
 
本当の問題は3ヶ月後にやって来た。
 
彼女には新しい命が宿っていたのさ。
 
半分は彼女の。
 
そしてもう半分は私もしくは犯人のね。
< 70 / 78 >

この作品をシェア

pagetop