星くずmarch
「ごめん…。蘭。
隠しちゃって。」
真穂は
うつむいたまま
謝った。
「いいよ。
言えないなら。」
あたしは
そう言って、
彼女を許した。
「真穂は…。」
と、菓音が
口を開いた時、
その言葉を
真穂がさえぎった。
「自分で言える。」
「自分で、
いいたいの。
…。だから…。
自分で言わせて。」
真穂の瞳は、
真剣そのものだった。
その瞳には…。
恋の世界が
映っていた。
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