星くずmarch




「てかさ、
それ隠すほどのコト
じゃないでしょ。(笑)」




菓音がクスクスと。
でも、その瞳は、
おだやかに。


笑う。



「恥ずかしかったの。」


真穂の顔は、
もう真っ赤。



それくらい、
好きなんだなあ。



いいよね。
こういうの。



応援したくなる。



「苺はいないの?」

あたしが聞くと、
苺がこたえた。

「好きな人なら
できたコトあるけど、
今はいないかな。」


「…菓音は?」



「初恋もまだだよ。」
と、つらそうな顔で
こたえた。



「何か、
意味深じゃん。」



あたしが聞くと、
菓音はこう言ったの。



もう、これには
驚いたよ。


本当に。




「だってうちの
モテ期は、
幼稚園から
小2で終わってる。」







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