あのゴールまで〜はじまり〜
ただいま、加速中。
加速しきって思い切り全力をだす。
「立石ーーー!
大またすぎる!
もっと小またで足の回転数あげろー!」
先生に叫ばれる。
それを私はなんとか直す。
そしてゴール。
「望ちゃん、7秒23」
タイムを計っている先輩がそういった。
ノートに記しているのは松崎流星。
「先輩、計るの変わります!」
私は先輩の手の中にあるストップウォッチに手を伸ばす。
「ありがとう!望ちゃん」
先輩は私にストップウォッチをわたし、スタート地点までいく。