いつか君を忘れるまで
「あ、そうだ!良平さん、明日バイト終わったら暇ですか?」

人懐こい笑顔を振りまきながら、手塚は首を傾げる。

「何でだ?」

俺は、店の様子を眺めながら言った。

「実は、合コンがあるんですけど、男が1人来れなくなって・・・。」

『人数合わせをお願い出来ないか』という事だろう。

「ガキと合コンしろってか?それに、俺は大人数苦手なんだよ。」

その答えに手塚は、口を尖らせた。

「あ~!ひっでえ。良平さん、また俺の事ガキ扱いして。」

泣きそうに歪む顔は、やっぱり少年と言う言葉がピッタリの様だ。
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