いつか君を忘れるまで
ホテル
ラブホテルに入ると、俺はソファに腰掛けた。

「タバコ、イイかな?」

そう言うと、ミホちゃんは無言でうなづいた。
俺がタバコに火を点けると、彼女は居場所を探すように部屋の中を見渡した。

結局、俺が座っているソファかベッドしか腰掛ける所が見つからなかったのだろう。
しばらくソファを見つめると、ベッドに腰掛けた。

「タバコは嫌い?」

距離を、感じ俺はそう問いかける。

「いえ。元カレも吸ってましたから、別に。」

そう言うと、ミホちゃんは俯いてしまった。
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