いつか君を忘れるまで
「嫌がってるじゃん。辞めてあげたら?」

そのまま無視する事も出来たはずだ。
しかし、気が付くと俺はその男達にそう言っていた。

「誰だ?お前。」

その瞬間、男達の視線は鋭く俺を睨み付けた。

「誰って。通りすがりの男だけど?」

俺は、タバコを灰皿に押しつけながら言った。

男は全部で3人。
明らかにイキがっているだけのガキだが、下手したら怪我する。
でも、嫌がってる彼女を見捨てる訳にわいかない。

「辞めてあげなよ。」

俺はそう言いながら、女の子を庇う様に間に割って入った。

「お前!」

俺のその行動が気に食わなかったのか、1人が飛び掛ってきた。

「うお!危なっ!」

俺は、間一髪でそれを回避すると、後ろにいた彼女をコンビニの中へ押し込んだ。

「くそ!」

バランスを崩しながら振り向いた男は、態勢を整えると、また俺に向かって来た。

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