Your happiness is my happiness
どうして俺は美久に想いを伝えないのだろう?
今の関係で満足してて…
今が幸せすぎて…
でも、きっと。
想いを伝えて、もし両想いになれれば、もっともっと幸せなんだろう。
早く言えれば…
“好きだ”と。
「そういえば。おい竜也、お前今沙彩と付き合ってんだっけ?」
急に思い出した。
誰からか聞いたことのある噂。
「おう。まぁ」
振り向きもせず、返事だけが返ってきた。
まったく。
どんだけの女と付き合ってんだか。
高1のときは花恋とも付き合ってた。
「あーそっか。英斗は沙彩と一緒の班になったんだっけ?」
「そうだよ」
「おもしれぇ。女が逆だったら、丁度良かったのにとか思うだろ?莉子は玲のこと好きみてーだし」
「へー。確かにそっちのほうがよかったんに」
本当にピッタリじゃん!
直輝は花恋と行きたいだろし、沙彩は竜也と行きたいだろうし、莉子は玲と行きたいだろうし。
こんなにもピッタリな班は無くね!?
絶対、逆のほうがみんな嬉しいって!