Your happiness is my happiness
それからどれだけ揺られていただろう…
海を眺め、そのうち寝てしまい…。
「英斗くん。起きて?着いたよ~」
沙彩の呼びかけで俺はパチっと目が開いた。
「あ、サンキュ」
「おはよぉ!英斗くん」
「はよ」
俺たちは立ち上がり、バスを降りた。
「ちょっと歩くよ」
「え~…まだ着かないのぉ!?」
莉子の言葉にブーンイングした沙彩。
「あ、でも英斗くんの隣を歩いていられるんならいいも~んね!あはっ」
そう言って俺と腕を組んできた。
もう…いっか。
この沖縄の海を見ていたら、なんだか怒る気力も無くなってしまった。
俺たち4班は歩き続け、目的地の水族館へ到着!
「ついたぁ~!!」
「早速、入場券買ってくる」
沙彩が声を上げたと思うと、直輝が落ち着いて入場券を買いに行った。
その時。
俺のポケットに入っているケータイが揺れた。
「ちょっとごめん」
と、告げ俺は沙彩から離れた。