Your happiness is my happiness



沙彩と莉子を残して、俺は少し離れた場所でケータイを開く。




俺は見た瞬間。


胸が高鳴った。



ケータイには【美久】とディスプレイに光っている名前。



美久ちゃんからお電話~!


あはあはっ。




「もしもしー?」



「あ、もしもし。英斗?」




この声。


電話越しの美久の声、なんかテンション上がる。




「今、どこにいるの~?」



「水族館だよ。美久は?」



「私たちは~…あっ!ちょっと~やめてよ~!」





あっちで会話をしているのだろう。




「あ、ごめんね。英斗」



「大丈夫。どうしたん?」



「今、ソフトクリーム食べててね。なんかぁー、竜也にかじられた」



…………竜也…?


美久の口から…竜也の名前が出た…




てか、“タツヤ”って呼び捨てになってるー!?


つぅか!


かじられたとか間接キスだろ…?



おい…ふざけんな。


竜也。

< 24 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop