Your happiness is my happiness
「ふ~~~~ん!!」
…今のは、明らかに不機嫌的な言い方になっちゃったじゃん…!
なんか恥ずかし。
てか、子供みたい…
「き、ききき気をつけよろ?」
“よろ”って!!
俺は何を言っているんだー…
穴掘って入りたい気分つーのは、これのことなんですね…。
全国の今恥ずかしい事をして穴に入りたいと思っている皆さん!
僕も穴に入りたいです…
「うん。大丈夫だよ。意外に竜也って…優しいから。意外にって言うのは失礼だけど…。」
…なに!?
なんだと!?
“優しい”…だと?
美久…目を覚ましてくれ!!
竜也なんかが優しいわけないだろーが。
「あんなにチャラいから、最初は恐かったんだけど…話してみると、おもしろくてさ」
「なぁ~!?美久」
もう、美久の口から竜也の話なんか聞きたくない。
俺は美久の言葉を遮って声を出した。
「今日の夜。空いてる?一緒に星み…」
「あ、…ゴメン」
あ…。
即答でゴメン言われた…
「え…なんで?」
「今日の夜に、班のみんなで肝試しに行く約束あって…ほんとっごめん!!」