Your happiness is my happiness
まじかよぉぉぉぉぉ!!!!
え。
てか、また竜也!?
先越されただなんて…。
「ほんとごめんね!!じゃあ、明日は?」
必死に繋ぎ止める美久。
ありがたいけど…
「明日は、シーサー作りがあるじゃん」
明日の夜は、学校のみんなでシーサー作り教室がある。
だから、抜け出せない。
「そうだったぁ~…ほんとごめんね?あ、英斗も来る?」
「肝試しにっ!?」
「うん。どーなるかわからないけど…竜也が計画したから…」
俺が美久と一緒に肝試しに行ける可能性は…竜也の考えだと少ない。
というか行かせてくれないだろう。
「ありがとね…考えてみる」
その時、隣で沙彩が俺のシャツを引っ張った。
口パクで『行こう』と言っている。
水族館に入るのだ。
「ごめん。じゃあ、水族館に入るみたいだから。またな」
「うん。ほんとごめんね?バイバイ」
そう別れを告げ、通話を切った。
あんなに美久は謝っていたけれど…竜也のヤツ…。
まじムカつく!
「はい。英斗の」
「あ、さんきゅ」
直輝からチケットを受け取った。