赤い狼 参





―――――――
――――
――





「あ~、終わらないぃいい~。いくらやっても終わらないー。」




ダルそうに奏が叫ぶ。



うん。それ、私も思ったよ。



片付け始めて結構な時間経つけど全然変わってないように見えるよね。




それ、同感。


と銀が奏に同意する。



連はひたすら、私と一緒にほうきでガラスの破片をかき集めていた。




で、ちょっと待て。




おかしい。非常におかしい。



部屋をぐるりと見渡す。




うん、やっぱり…おかしい。




息を大きく吸う。



そして、ある人物の方を向く。





「何で一番原因であるお前がソファーに偉そうに座ってるんだ!」



「あ゙?総長だから。」



「職権乱用ーーー!?総長なら働けーーー!!」



「うるせぇ。働け。」



「お前に言われたくない!」





マジでコイツ何なの!?


あり得ないんだけど!



しかも、総長だからとか関係な!






< 152 / 410 >

この作品をシェア

pagetop