赤い狼 参
「あぁー、買おうかなぁ。買った方がぜってぇぃぃ気がする。」
うん。黙ろうね、君。
「よし、君に決めた!これにするぞ。」
って、ポケ○ンーーー!?
今、ポケ○ン混ざってたよね!?
これは稚春お姉さんもビックリ仰天なんだけど!
っていうか、もう我慢の限界っぽい!
「お前は少しは手伝わんかぁ!」
「いいってぇーーー!」
隼人が頭を押さえてソファーでジタバタと暴れる。
その横でフンッと鼻で笑う私。
ほう。
私のチョップはそんなに威力があるのか…。
勉強になったな…。
痴漢にあった時はこれで決まりだな。
自分の右手をしみじみと見つめる。
ありがとう!私の右手よ。
「てめぇ…このアマ…ふざけんなよ。」
「お前こそふざけんな。またチョップしてやろうか。」
素早く右手でチョップする準備をする。
また頭にめり込めてやろうか、コイツ。
ジリジリと隼人に近付く。