赤い狼 参
え、これってヤバいパターンだよね。
え、なんか肩がミシミシ言ってる気がするんですけど。
気のせいですかね。
ん?と目を丸くして周りを見渡す。
…うん。決してミシミシいう物なんてこの部屋にないよね。
じゃぁ、ミシミシいってるのなんて、一つしかないじゃんね。
これは、決定だよね。
頭の中でうん、うん、と頷く。
そして、私は大きく息を吸う。
「やっぱり、私の肩がミシミシ言ってんじゃん!」
「当たり前だ。」
Σんな!
まさかの事態だ!
優魔は私の肩がミシミシいってる事を分かってらっしゃった!
おぉ~。さすが、優魔。
…って…
「そうじゃなぁーい!」
はぁ、はぁ、と肩で息をする。
そして、優魔はまだ私の肩を掴んでいる。
いや、というか握り潰そうとしている。
そこが、おかしいと思う。