赤い狼 参
「ミシミシいってるって!ヤバいって!壊れる!このままじゃ私の肩が粉々の複雑骨折をしてしまう!」
「なればぃぃじゃねぇか。病院代は出さねぇけどな。」
「NOォオォオォオ!それはいけない!病院代はちょうだいよ!」
「え。ツッコむ処、そこなの?」
私が病院代についてツッコミをしていると、ソファーに座ってジュースを飲んでいた要が驚いたような顔をした。
いや、そこでしょう。普通ツッコむならそこでしょうよ。
え、そこツッコまないで何処ツッコむの?
病院代貰えなかったら病院行けないじゃん!
私、お金持ってないんだし!
…って、その前に骨折られなきゃぃぃんじゃん!
今更ながらに重要な事に気付いてと掌をポンッと叩く。
そして、それと同時に
あぁ!
と声を漏らした私を見て要が
「今更…?」
と小さく呟いたのを、私は聞き逃さなかった。
私、目と耳だけはぃぃんだよね。
あ、あと鼻も。
私はテヘッ☆と舌をだして手を頭にコツンッ、とした…
かったけど、優魔が肩を握り潰そうとしていたから出来なかった。